本のデータ📚 発行 2021年8月 監修 安藤俊介 発行所 株式会社 宝島社
監修の安藤氏は、
ナショナルアンガーマネージメント協会において、
15名しか選ばれていない最高ランクのトレーニングプロフェッショナルに、
アジア人としてただ一人選ばれている方だそうです。
本書は、自宅近くの図書館に立ち寄ったときに、
心理学コーナーの本棚で見つけました。
手に取って読んでみると、イラストが多くて読みやすく、
短時間で読み終えることができました。
バイブルとして自分の手元に置いておきたくて購入しました。
私がアンガーマネージメントに興味を持つきっかけについては、
よかったら過去記事を見ていただければと思います。
さて、
本書は、怒りを知る必要性についてのお話から始まります。
怒りにふりまわされて怒鳴ったり、言い争いになったりしたとき、
「なぜ怒ってしまったんだろう」
後悔したことがある人はいるのではないでしょうか。
怒りは、積み上げてきた信頼関係を一瞬で壊したり
相手を傷つけます。
そんな自分を嫌うことで、自分をも傷つけることになるでしょう。
アンガーマネージメントを学ぶほとんどの人の動機は、
「怒ってしまったことを後悔して、怒りの感情をなんとかしたい」
だそうです。
私もそうです。
しかし、その動機に対する解決策は、怒らないことでしょうか。
筆者はそうではないと述べています。
怒らなければ、怒った場合よりも素晴らしい未来が
待っているわけではない。
怒る側にも伝えなければならない何かがあったはず。
だた、後悔すべきは
「怒りにふりまわされてしまったこと」
・相手を傷つけるような言い方をしてしまった
・相手の立場を無視して怒り、信頼関係を壊してしまった
・ささいなことなのに、感情的になってしまった
・暴力をふるってしまった、ものにあたってしまったこれらはすべて、怒りのままに(冷静さを欠いて)行動してしまったから起きたことです。
アンガーマネジメント見るだけノート
なので、怒りのままに行動しないようにすれば、怒りで失敗することはなくなるのです。
アンガーマネージメントを身につけると、
不必要に腹を立てることがなくなり、
言うべきときには不満を上手に伝えられるようになる。
逆に、相手が怒ってきても、それに反応して感情的にならなくなる。
そうなれば、人間関係がラクになって人生の負担がグッと減る。
アンガーマネージメントを身につけるために、
まずは、怒りを知るところから始めましょう
そして、怒りを知れば知るほど
「実は怒りって味方にできるんだ」
と思えるようになる。
と述べています。
私がアンガーマネージメントに共感できた考えの一つは、
怒らないことを目指すものではない
というところです。
もっと自分も他人も大切にできる自分になれるように、
本書をバイブルとして繰り返し読んで実践訓練しよう
そう思いました。
最後に、本書のChapterを挙げておきます。
1. 怒りについての7つの誤解
アンガーマネジメント見るだけノート
2. そもそもなぜ怒りが生まれるのか
3. 怒りはどのように扱えばいいの?
4. 感情をうまく伝えると人間関係がうまくいく
5. 怒りの感情をコントロールする
6. 過剰に怒らない体質をつくる
7. 相手の怒りに影響されない
8. シーン別 気持ちの上手な伝え方
怒りの感情に苦しむ人の解決へのヒントになれば良いなと思います。
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